日本帰りのタイ人が経営する日本風ラーメン店「バミー・サーイルン(Ba Mee Sai Rung=レインボー・ラーメンの意味)」(Passaya Intersection, Ngamwongwan Road)の看板メニュー「レインボー・ラーメン」がブログやフェイスブックで話題を集め、各地から訪れる客でにぎわっている。
店主のチャイワットさんは2年前、それまで働いていた日本の飲食店での経験を生かし「手頃な価格でおいしい料理を提供したい」としてラーメン店を開業することを決意。「平凡なラーメンでは注目されないのでは」という考えから7色の麺を使用する「レインボー・ラーメン」を考案。テナント契約料や調理器具、製麺機などに約50万バーツ(約130万円)を投じて、6テーブル約30席の同店を出店した。
これまでの来店客は主に、近所に住むビジネスマンや家族連れ、トゥラキット・バンティット大の学生たちだったが、最近は遠くから訪れる客の姿が目立つようになったという。
ラーメンは「しょうゆスープ」「トムヤムスープ」とタイでは一般的な汁なしの油そば「バミー・ヘン」(各45バーツ)の3種類で、いずれも麺は店主自ら毎日製麺する「レインボー麺」を使う。「日本風でありながらもタイ人の好みに合わせてわずかに濃厚にしている」(店主)のが特徴。
このほか、ラーメン店に定番の「ギョーザ」や「ショウロンポウ」(以上30バーツ)、「焼きそば」「日本式カノムチーン(冷やしソーメン)」(以上45バーツ)、「ジャパニーズピザ(お好み焼き)」(59バーツ)「カレーライス」(45バーツ)、「かつ丼」(35バーツ)など約20種を提供。日本から輸入された一部の調味料以外ほとんどの食材をタイ産で調達することで、一般的な日本料理店よりも低コスト化を実現する。
チャイワットさんは「カラフルなキャンディーを製造するベルギーの工場を紹介するドキュメンタリー番組を見ていてレインボー・ラーメンを思いついた。客が奇抜なラーメンを食べる勇気があるか心配だったので、数週間別の場所でテスト販売をした。好評だったため今の店を出すことにした」とほほ笑む。
営業時間は11時~21時。