バンコク屈指の問屋街プラトゥーナーム地区に12月24日、衣類やバッグ、靴、アクセサリーなどファッションアイテム1万点以上を扱う総合卸売センター「SHIBUYA 19(ワン・ナイン)」(Phechaburi Road、パンティッププラザ向かい)が2月の正式開業に先駆けてソフトオープンした。
1億バーツを投じた同プロジェクト。東京・渋谷の人気ファッションビル「SHIBUYA109」にあやかって「SHIBUYA 19」と名付けた。タイ語で「Shi」には大地、水、火、風、宇宙など5行の力、「Bu」には富、「Ya」にはハイクラスという意味があることから、商売繁盛を願い、これらの意味も込めたという。
延べ床面積は約3万平方メートル。1階から5階まではフロアごとに「渋谷」「新宿」「銀座」「御殿場」「原宿」と名付けた。同店によると「テーマ分けはないが、日本の有名なファッションや流行の発信地名を、(各フロアを)覚えやすいように使った」という。御殿場はタイ人にとっては富士山を望む観光地として人気で、「御殿場プレミアムアウトレット」があることで知られる。
6階にはタイ料理メニュー1000種以上を提供する400席の大型フードコートを展開、7階~21階には170室を備える4つ星ホテルを備え、ホテルは5月の開業を予定する。
同店広報担当のナッタウットさんは「卸売りビジネスに付加価値を加えることを目指すと同時に、タイのファッションを世界標準の水準まで高めたいと考えた。テナントの予約は、受け付け開始から3日以内でいっぱいになった。コンセプトが支持されたのでは」と話す。
営業時間は8時~20時。