タイ国際航空(Thai Airways)が10月6日、「バンコク~香港線」と「バンコク~シンガポール線」の2路線で同社初となるエアバスA380-800型機による運行を開始した。
同機は最新鋭の技術を備えた世界最大の民間航空機で、先月27日にフランスで引き渡され、同29日にタイに到着したばかり。同社が購入した6機のうちの初号機で、国王陛下にちなみ繁栄を意味する「Si Rattana号」と名付けられた。
同社では広めのバスルーム2室を備えたロイヤルファーストクラス(12席)、ロイヤルシルククラス(60席)、エコノミークラス(435席)を設け、映画やテレビ番組、音楽などがタッチスクリーン方式で楽しめるエンターテインメントシステムも導入。同システムで食事やドリンクの注文もできるという。
12月中旬には「バンコク~フランクフルト線」、来年1月には「バンコク~成田線」、同2月には「バンコク~パリ線」にもエアバスA380の投入を予定する。
同社広報部長のティーラシンさんは「A380は最大853席まで座席数を拡張できる機材だが、TGではスペースにゆとりを持たせ全507席でレイアウトした。来年末までに順次就航させる予定」と話す。