バンコク都は8月12日から、観光客に自転車の無料貸し出しを行うプロジェクト「Green Bangkok Bike」を始めた。それに伴い王宮周辺の観光地区では自転車専用レーンの整備を行なっている。

　同プロジェクトは、排ガス問題をかかえるバンコク都の観光課が立ち上げたもので、「体のエクササイズと地球温暖化問題の啓蒙が同時にできる観光促進策」（アピラックバンコク都知事）だという。古い寺院が集中する王宮周辺で300台の自転車を観光客に無料で貸し出ししている。

　自転車の貸し出しは、エメラルド寺院前、国立博物館前、涅槃寺（ワット・ポー）前、サランローム公園、ピンクラオ橋のTAT（タイ政府観光庁）インフォメーションセンター、ターティアン船着場、サンティチャイプラカン後援、シップサームハーン通り（ワット・ボウォニエートそば）の8カ所で行なう。

　各貸し出し所で、タイ人はIDカード、外国人はパスポートを預けることで1回に3時間借りることができる。パスポートの持参を忘れた場合はクレジットカードの提示でも借りることができる。

　都の観光課職員によると「利用者が増えてきている。外国人観光客には、周辺の見どころを案内した地図付きの英語のパンフレットを配布しているが、好評で予想より早くなくなりそう」という。

　営業時間は、平日＝10時～21時、土曜・日曜・祝日＝10時～20時。問い合わせはバンコク都観光課（TEL 02-225-7612～5）まで。