ホテル「The Metropolitan Bangkok」（South Sathorn Road）に7月、2002年にヨーロッパ初のミシュランスターを受賞した「ナーム（nahm）」（ロンドン・ハルキンホテル内）のオーストラリア人シェフ・デイビッド･トンプソンさんが「ナーム・バンコク」をオープンする。

　トンプソンさんはシドニーで1992年、自身初となるレストラン「ダーリー･ストリート･タイ」をオープン。次いで「セイラーズ･タイ」を同市内に出店後、ロンドンに進出し「ナーム」をオープンした。初めて出店するタイ料理の本場でも、20年来のタイ人パートナー・タノンサック・ヨードワイさんとともに「本格的でおいしいタイ料理を上手に提供する」としている。

　インテリアデザインは、バリのウマ･ウブドのレストランやシンガポールのアオキ等を手掛けたことで知られる日本人デザイナー、イケブチ･コウイチロウさんが担当。モダンでありながら伝統的でもある店内には、個室やテラス席を含む75席を用意する。

　店内では、家庭料理のようにリラックスした雰囲気を持つ料理を提供する。すべての食事に数種類のカナッペもサービスする。トンプソンさんの幅広い料理を楽しめるよう、「知識の豊富なタイ人ウエーターが案内する」とし、市内在住のビジネスマンなどの利用を見込む。

　トンプソンさんは「バンコクに戻り、あの美味なるカオスに、また巻き込まれると思うと最高の気分。市場で仕入れてきた地元の食材を使って、キッチンでいろいろと試作を繰り返し、ナームのメニューとしてゲストに提供できるのが楽しみ」とコメントする。