バンコク市内の免税店「King Power Complex」（Rang Nam Road）内に7月18日、タイ国内やビルマ、カンボジアなどから収集した希少な仏教美術を展示する「VR ミュージアム」（TEL 02-677-8899）が開館した。

　キングパワーのオーナーで美術品コレクターのウィチャイ（Vichai Raksriaksorn）さんが所蔵する考古学や美術史上価値の高い仏像を展示する同館。「仏陀（ぶっだ）の旅（Journey of Buddha）」をテーマに、外国人観光客や駐在員をはじめ、タイ人にも公開する。

　2フロアを使った館内にはスコータイとアユタヤ、チェンマイ王朝当時の仏像のほか、海外から集めたバラモン教、ヒンズー教や大乗仏教関連の仏像や、ギリシャ、ローマ美術から影響を受けた仏像も展示する。

　外国人観光客のためにiPhoneを使って中国語、英語、日本語で解説も行う。同館の収益は「キングパワー財団」の資金に充てる。

　同館学芸員のパティソンさんは「国の古美術品として登録されている貴重な美術品も数多く展示している。これらを海外に流出することなくタイ国民の財産として管理していきたい」と話す。

　開館時間は10時～18時。入場料は、外国人＝200バーツ、タイ人＝100バーツ。