タイのKFC、聴覚障がい者を積極採用-業務支援機器も導入

客側もモニターで注文内容を確認できるタイムズスクエア支店のカウンター

客側もモニターで注文内容を確認できるタイムズスクエア支店のカウンター

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 米国系ファストフード「KFC」を運営するヤム・レストラン・インターナショナル(タイランド)は現在、タイろう者協会と協同で聴覚障がい者を積極的に採用するプロジェクトに取り組んでいる。

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 スクムビット通りにあるタイムズスクエア支店では、来店客とのコミュニケーションをスムーズに行うための装備や、調理時間を点滅する光で知らせるセンサーなど、聴覚障がい者のための業務支援設備を導入。約130万バーツを投資して、従業員全45人中32人を聴覚障がい者で運営する。

 「視覚障がい者がサービスするKFC店、私たちが全ての夢を聞く」をコンセプトにサインパネルを使った独自の社員研修を実施。6カ月間の公開実験も行った。同社では来年はさらに、メジャー・シネマ・スクムビット店とゲートウェイ・エカマイ店の2店舗でも同様の体制に移行。聴覚障害者120人を採用する計画だ。

 タイムズスクエア店のウテン副支店長は「今回のような試みはタイでは当店が初めて。半年間の調査で、健常者だけで運営する店舗と変わらない売り上げも達成。スムーズなサービスを提供できることも証明できた」と自信を見せる。

 営業時間は7時~翌2時。

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