バンコクに初のうなぎ専門店-料理一筋の料理人がオープン

日本のどこにでもありそうなたたずまいが懐かしい「中村」のエントランス。

日本のどこにでもありそうなたたずまいが懐かしい「中村」のエントランス。

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 BTSプロンポン駅から徒歩1分、コカレストラン並びの一画に11月1日、バンコクで初めてのうなぎ専門店「中村」(Sukhumvit Soi 39、TEL 089-929-7149)がオープンした。

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 オーナーは北海道出身で、在タイ歴約10年の中村仁志さん(57)。日本では主に懐石料理を専門とし、全日空ホテルの日本料理「空海」では料理長を務めた。来タイ後は「新大黒」「インペリアル・クインズパーク」でその腕を振るった。これまで料理の世界一筋に生きてきた中村さんが、バンコクで念願の自店を構えることになった。

 店内にはオープン式の厨房を設けた。9席の長いカウンターを前に調理をするのは職人としてのこだわりからだという。1階にはこのほか4人掛けのテーブル2卓を配置。2階には2人掛けのテーブル3卓、4人掛け4卓、6人収容の座敷の個室2部屋を設ける。

 皮のやわらかさにこだわったといううなぎは日本から空輸したもの。背開きにした後に蒸したもの焼く「江戸焼き」で、タレは甘すぎずあっさりタイプの辛口に仕上げた。昼間は主婦やサラリーマンに利用しやすい価格(280バーツ~380バーツ)に抑えた。家族連れでも利用しやすいよう、子ども専用のメニューも120バーツで用意する。夜も「まずうなぎを食べてほしい」(中村さん)としながらも、うなぎ料理だけで飽きられないようにと、造りやつまみなど10品を日替りで用意する。

 夜の主なメニューは、「うなぎの蒲焼」(680バーツ)、「同特上」(950バーツ)、「うなぎ白焼」(680バーツ)、「うな重、肝吸付き」780バーツ、「うなぎ太巻き」(300バーツ)。懐石の繊細さがうかがえる一品料理も60~200バーツほどの手軽な価格でそろえる。

 中村さんは「料理の世界に入って初めて修行したのがうなぎ店だった。その後懐石の道に進んだが、いつか専門店を開きたいと思っていた」と話す。「専門店ならではの味を提供していきたい」とも。

 営業時間は、昼=11時30分~14時、夜=17時~22時30分。

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