ミュージアム・サイアム(Sanam Chai Road)で2月26日・27日、西洋文化からの影響を受けてタイの文化が大きく変化した第二次世界大戦直後の時代をテーマにしたイベント「ランウェラー(Lost in Time : Spawn of Civilization)」が開催された。
当時のタイは、海外から急激に製品や文化が流入した時代。政府は自国の発展と産業保護のために「国内製品を使用する運動」や、一風変わったものでは「麺を食べる運動」「帽子をかぶる運動」など12のキャンペーンが実施されたという。
ビンテージスタイルのファッションでの来場を呼びかけて開かれた同イベント。会場ではレトロな器材で作るポップコーンの屋台や、昔ながらのスタイルのコーヒー、当時考案されたばかりで現在、タイ風焼きそばとして知られる「パッタイ」のルーツやタイの麺文化を知ることのできるブースなど約30店が並んだ。
このほか、タイの伝統音楽のショーや社交ダンスショー、屋外での映画上映、ビンテージスタイルのファッションコンテストや美人コンテストも。2日目には、歌手のポッドさんや人気ロックバンド「モダーンドッグ」による無料コンサートも開かれ、にぎわいをみせた。
来場していた50代自営業のスメート(Sumate Ngamdumrongkiat)さんは「当時のファッションは独特のムードがありクール。あの時代は私の憧れだったので、今回のイベントはとても楽しい」と話していた。