タイ東部のチョンブリ県内各地に10月25日、洪水被災者の避難施設「チョンブリ避難センター」が設置され、バンコクや他県からの避難民の受け入れが始まった。
同日夜にはドンムアン空港から避難民を乗せた大型バス18台が防災管理事務所を設置する「体育教育大学(Physical Education Colleage)」に到着。飲料水や食料、医療、通信などもサポートする4,000人収容可能な無料宿泊施設として本格的に稼働した。
同施設のほか500人収容可能な「技術開発局」、「カオバンサイスクール」(200人)、「Sala Ruam Jai Chon」(1,000人)、Khao Noiの「警察トレーニングセンター」(200人)、「ウタパオ寺院」(1,000人)、「Education Centers and Community Development Chonburi」(300人)、「Khao Kheow Open Zoo and Scout Camp Sriracha」(2,000人)でも受け入れ態勢を整備。同様に駐車場も計1万台分を確保する。
これらはチョンブリ県による「チョンブリ避難プロジェクト」の第一弾で、状況に応じて10万人規模まで拡大する用意があるとしている。同管理事務所では被災者への救援物資も求めており、寄贈できる物資があれば体育研究所で搬入を受け付ける。また、被災者への食料提供希望者には、電話で受け付けるとしている。
28日現在、収容者は約2,000人。今後も被害の拡大が予想され滞在者が増えると見られる。30日には避難所に人気アーティストらが駆け付け避難民の心のケアを目的にしたチャリティーコンサートの開催も予定する。
滞在希望者は避難センター(TEL 038-094-186~96)まで。食料の寄贈希望者は同センター食料担当(TEL 089-157-7159または081-864-9987)まで。