バンコク経済新聞の2010年のPV（ページビュー）ランキングは、世界各地に展開する人形館「マダム・タッソー」のバンコク開業を取り上げた「バンコクに本家ロンドンのろう人形館『マダム・タッソー』、12月開業へ」が1位に輝いた。

　開業が目前に迫った12月3日。メディア関係者らにお披露目された館内に、日本の天皇陛下のろう人形が宮内庁の許可なく展示されていることが発覚した。当地の日本大使館はすぐに撤去を要請したため公開は見送られたが、このニュースが日本国中を駆け巡り話題に。バン経ニュースのPVも押し上げる結果となった。

　10位までのランキングは以下の通り。（カッコ内は掲載日）。

1. バンコクに本家ロンドンのろう人形館「マダム・タッソー」、12月開業へ（11/20）2. バンコクに牛丼専門店「牛野家」－「日本街」内に3店舗目（3/1）3. バンコク市内と空港を結ぶ「エアポートリンク」、無料試運転開始（4/29）4. タイ航空も「羽田～バンコク便」就航へ－ANA、日航に続いて発表（7/3）5. タイのミスタードーナツがすし型新商品「スシド」－期間限定販売（4/2）6. バンコクに「らーめんチャンピオンズ」－日本の有名店6店が一挙出店（12/1）7. バンコク日本街にラーメン店－タイ人ラーメンマニア2人が開業（7/21）8. バンコクに元祖つけ麺「山岸」－「K-ビレッジ」内に海外1号店（4/8）9. 焼きとん・焼き鳥の「なぎ屋」が海外進出－バンコク日本街に1号店（3/31）10. ANA、羽田～バンコク便就航へ－羽田空港再国際化に合わせ（6/25）
　2位、5位、6位、7位～9位に飲食関連の記事がランクイン。中でも、タイでの日本のB級グルメブームを裏付けるかのように、ラーメン店の出店を扱った記事が3本と目立った。このほか2位に牛丼店、9位の焼きとん焼き鳥の「なぎ屋」、11位、12位にも日本街のカレー専門店やお好み焼き専門店の新店を伝える記事が入り、政情不安のタイにあっても冷めないバンコクへの投資熱を感じさせた。

　このほか、羽田空港再国際化による「羽田～バンコク便」就航を取り上げた記事が4位と10位に入り、羽田利用者の関心の高さがうかがえた。